語彙を忘れた時の対処法


 難易度 : ★ ☆ ☆ (初歩)

 習得前提技術 : 特になし



 書きたい言葉がある。でも、どんな語だったか忘れてしまった。もしくは正しいか自信がない。こんな状況は、普段から本を読んでいて、中途半端に語彙数の多い《小説書き》の人たちに、多くみられます。
 では、そんな時はどうするのか。答えは簡単。別の簡単な言葉に置き換えてしまえば良いのです。

 例えば「暗喩」の「喩」の書き方を忘れてしまった。だからと言って、「あんゆ」とか「暗ゆ」と書くのも、どうもマヌケに見える。では「メタファー」と言う語を使ってはどうだろうか。でも「メタファー」と言う語の意味が本当に「暗喩」と同じなのか。自信が持てない。
 ならばいっそのこと「たとえ」と書いてしまえば良い。これで語の使い方を間違えることだけは、絶対になくなります。

 他にも使用例を挙げてみると。

林檎 → リンゴ
構造 → 仕組み
カリカチュアライズ → 大げさにした
「合う」と「会う」の違いがわからなくなった → あう
憂鬱 → 気が重い


 実は、小学生レベルの語彙さえ知っていれば、あらゆる日本語の文章は表現できる。と言う、えらい人の研究発表も存在しています。
 そしてこの「煮詰まったら、別の語を使う」と言うテクニック。エッセイでも小説でも、文章を書く者なら普段から役に立ちます。
 いざと言う時に、いつでも使えるよう、練習しておくと良いでしょう。



 応用範囲 → 執筆活動全般



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