アイデアノックをやろう その7

                 まとめ




 発想法と一口にいっても、KJ法、マインドマップ、マンダラート、ブレーンストーミングと、有名どころだけでも多くあります。

 以上、説明してきた発想法も、ごく一部。というより、実は「オズボーンのチェックリスト」という発想法の応用法に過ぎません。タロットといった、《異質なふたつ》を結びつけるための装置を使い、発想を引き出しているのです。
 オズボーンのチェックリストが、ひとつのイメージに様々な変化を与えるためめのものだとしたら。おなまえカードは、そのチェックリストをやたらと増やしてみたと考えれば分かりやすいでしょう。

 キャラや世界設定を作るのが苦手だ。魅力的にならないという方は、アイデアノックを使って頑張ってみてはどうでしょうか。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるといいますし。中にはきっと、改心の出来となる設定もできるはず。
 また数をこなすことで、魅力的なアイデアとはどのようなものなのか。コツも掴めてくるハズです。

 ランダムに発想を任せて、それで書く意義はあるのだろうか、という疑問もあるかと思います。
 ですが書き手の意義とは、作品に宿るもの。だったら天からアイデアが降ってくるのを待つのではなく、例えランダムであっても、自分からナイスアイデアを獲得しようと進んだ方が良いに決まっています。

 アイデアノックで発想力を。プロットノックでストーリー力を身に付けることにより、あなたは多くの書き手における憧れ「量産力」を獲得できるでしょう。小説の書き方を教えるに当たり、この量産力こそが当面の大目標だったりします。
 小説家志望者がなぜ、そうそう上達できないかって、何を書けば良いか分からないからです。ですが量産力さえ身に付けてしまえば、こちらのもの。山ほど小説を書けば、実力なんて、みるみるついてきてくれます。

 とりあえず目指すは、一日百本。実際にやると……脳みそがマジで活動停止し、しばらく、なぁんにも考えられなくなりますよぉ〜。
 つまりは、そのくらいに脳みそを酷使してみろって話です。


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