キャラシーで人物造形(2)



 ただキャラシーといっても、ゲームによって内容が変わってきます。まさか日常ラブコメ小説を書くのに、ダークファンタジーものRPGのキャラシーを使うわけにもいかない。
 では、小説を書くのに、どんな設定が必要なのか。

 まずは悪例を挙げると、こんな設定でしょうか。

《悪例》
魔族の血を引く天使だが神に逆らったため、能力を封印されて人の身として地に墜とされる。髪は銀色。オッドアイの目にはドラゴンの力が秘められていて、ピンチになると覚醒する。武器は虚無と創世の属性を共に持つ魔剣。

 はい、皆さんはこの悪例からどんなキャラクターを想像したでしょうか。もしも彼が可愛い女の子に色仕掛けで言い寄られたとします。すると、どんなリアクションが浮かびますか?
 正直なトコ、思いつきませんよねー。

 ならばコレが「外面はキザだけど心根はシャイな男」だったら、どうでしょう。可愛い女の子に色仕掛けで言い寄られたら、どうなるか。きっと容易くリアクションが浮かんでくるのではないでしょうか。

 つまり、物語として動かしやすい、使いやすい設定というものがあるわけです。
 ズバリ、それは性格です。性格あってこそ、特徴的な行動をとるというもの。性格こそキャラクター性の源泉。
 というわけで今回は特別に、性格を記述するためのキャラシーを作っておきました。



 これが人物造形の練習に用意した、性格記述用キャラシーです。元ネタは、ビッグファイブという性格分析法を参考にさせてもらいました。


← Return

Next →


Back to Menu