キャラシーで人物造形(6)




 人物造形において、最も重要な箇所は押さえられました。あとは更に細部を詰めてゆきましょう。そのために履歴書を用意しました。引用元はディーン・R・クーンツの『ベストセラー小説の書き方』です。
 項目の埋め方は自由です。性格との矛盾がなければOK。

■キャラクター身上調査書
●肉体的特徴:身長。体重。体型。年齢。口や鼻の外形的特徴。顔の輪郭。目の色およびその特徴。髪の色、質、長さ。肌の色やきめの細かさ。痣。手の大きさや形状。着こなし。
●声や話し方:声の質や高さ。低い声で話すか、あるいは大声で話すか。アクセントやリズム。語彙の特徴。文法的に正しい言葉で話すか。
●動作や仕草:極度に活動的か、ものぐさか、あるいはその中間か。動きが野暮か、洗練されているか。手や体を使って表現するか否か。姿勢が良いか悪いか。敏捷か否か。
●過去の生活:出生地。両親の経済状態は金持ちか貧乏か、それとも中産階級か。父母の即行。民族的背景。あれば子供時代の怪我。学校の成績。子供時代に最も影響を受けた人物とその理由。子供時代の趣味。賞罰。職歴。
●宗教:何を信仰しているか。敬虔な信者か、ごく普通の程度か。その宗教の教義はどんなものか。
●性に関して:性的体験がない。あるいは豊富。セックスが好きかどうか。罪の意識を抱いているかどうか。
●職業:能力。現在の職業に対する態度。仕事仲間や上司の評価。
●特殊技能:スキー。飛行機の操縦。ギター。ピアノの演奏。登山。絵画。詩作。ライフルの名手。精巧な家具を作る。空手の達人。ワインの味がわかる。
●その他の考慮すべき項目:恐怖。夢。娯楽。将来の計画。ユーモアのセンス。政治的信条。異性に対する態度。子供に対する態度。金銭に対する態度。愛情に対する態度。死に対する態度。酒および麻薬に対する態度。理想。後悔の念。一般的な思考。

 履歴書は自作しても結構です。またクラスに合わせた、独自のキャラシーを作っても面白いでしょう。TRPGを参考に、世界観に合ったキャラクターの記述方法を勉強してください。

《例》
必殺技、決め台詞、装備、守護属性、嫌いな食べ物

 ただし、やり過ぎると、いわゆる黒歴史ノートと化すので。他人には見られないよう、セキュリティにはご注意を。
 ただ創作家なんて、「俺の考えた設定」をびっちり書き込んだ、黒歴史ノートを作ってナンボだとは思いますけどね。


← Return

Next →


Back to Menu