キャラシーで人物造形(8)



 いわく、物語とは人間を描くことである。
 キャラクターの設定は出来上がりました。加えてパートナーまで出来た。ここまで来ればストーリーを作るには充分です。
 ならば、キャラが立てばストーリーになるという証明のために、簡単なストーリーを作ってみましょう。

 人は他人と関わることで変わるもの。ならば、どう関わったか。人の変わるプロセスこそ、ストーリーになります。逆に考えると、変わるほどの関わりをしないと、ストーリーにならない、ともいえますが。
 具体的には、共感が反発になれば、ライバルたちの戦うストーリーになります。対して、反発が共感になれば、いわゆるツンデレのストーリーになるわけですね。

 ならば、共感や反発の間に何が起こったのか。きっかけとなるイベントを考える必要があります。
 「反発→共感」のストーリーならば、自分だけではどうにもならない、解決できない状況に追い込んでやる。
 「共感→反発」のストーリーならば、パートナーがいるせいで上手くゆかない、余計に問題が深まる、という状況を作ってやります。
 どのみちいえるのは、自分ひとりでは何もストーリーは動きません。比較する相手がいてこそ、自分の欠落が浮かび上がるのです。

 ちなみに、とっておきのコツになりますが。
 前述した擬人化の要領で、ライバルや相棒をモノやコトに変えることもできますよ。

《例》
●のんびり屋 vs 好戦的 → 呑気な天才剣士と魔剣。
●冷酷 vs 家族愛 → 戦争と兵士。あ


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