プロットノックをやろう その10

                最終試練




 さて、あなたは練習に練習を重ね、やがて百本も目の前になったことでしょう。そこで提案。百本目記念に、ちょっと特殊な出目でのプロットノックをやってみませんか?
 引くカードは一枚のみ。そして、過去・現在・未来・結論・援助者・敵対者の全てを当てはめてしまうのです。つまり例えばカードの出目が「破壊」だったら、過去・現在・未来・結論・援助者・敵対者と全部が「破壊」でプロットノックをやれというわけだ。

 ふざけんな。そんな真似できるか! と思われる方もいるかもしれません。
 でもね。百本目レベルにまで慣れてしまうと、案外に出来ちゃうものなのですよ〜。

【スプレッド】
過去:破壊 現在:破壊  未来:破壊
結論:破壊 援助者:破壊 敵対者:破壊


【プロット】
テロ事件で全てを失った男は復讐のため殺し屋になる。しかし目的を果たした時、気が付けば自分もテロリストとして殺されることになるのだった。


【内容解説】
●いきなりですが《敵対者の破壊》は、「テロ事件」になります。もしくは、この事件を起こしたテロリストそのものが《敵対者》であっても構わないかもしれません。
●「全てを失う」のが《過去の破壊》。
●「殺し屋になる」のが《現在の破壊》。
●「目的を果たす」のが《将来の破壊》。イコール、仇を殺すことなので。
●「自分もテロリストとして殺される」のが《結論の破壊》。
●そしてこれが問題になるのですが。《援助者の破壊》は、主人公の復讐心そのもの、と言うことにしてあります。もちろん《援助者》として、殺し屋の師匠を設定しても構わないのですが。ずっとやってきた結論としてボクは《援助者》を、物語の進行を加速させるモノと解釈するようになったのです。ゆえに、こうした解釈にしました。……やろうと思ったら、これから幾らでも辻褄合わせは出来ますけどね? 代わりに「殺し屋と言う復讐の手段」を《援助者》にするとか。
 
ほら出来た。あなただって、やれるやれる。頑張れ頑張れ。
 では皆さんの健闘を祈っております。


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