奥行きのある風景を描こう:2

       描写の基礎をおさらい




 基本的な要領は風景描写も、普通の描写技法と変わりありません。
 すなわち、印象を具体物で表現する。ズバリを言い当てるのではなく、ほのめかす。  まずは試しに、あるお題を、みっつのモチーフに分解するところからやってみましょう。

 お題は「静かな森」だとします。ならば、その森には何があるのか。とりあえずボクは、こんなふうに想像しました。

《例》
@枝葉が生い茂って、薄暗い。
A風がないのか、葉擦れの音もしない。
B鳥の声もしない。

 モチーフがみっつ、準備できました。これらを並べ、最後にお題を置いてみます。

《例》
 枝葉が生い茂り薄暗い。風がないのか、葉擦れの音もしない。鳥の声もしないのは、さすがに不思議だ。なんて静かな森だろう。

 はい、風景描写の出来上がり。
 それなりの出来にはなったのではないでしょうか。これで基本は一緒だと分かって頂けたはずです。


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