コレクションSSを書こう その9 SWOTによるリアクション |
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さて今まで皆さんに教えてきたのは、実はずっと前振りでした。単に基礎的な説明をしてきたに過ぎません。 けど問題はココから。さあ覚悟してください。 設定からリアクションを出せば物語になる。すると、リアクションが思いつかない、という人が必ず出るんですよねー。アイデアノックやプロットノックをやれば、本来ならばありえないはずなのですが。 なので特別に、リアクションを考える解決策を教えてさしあげましょう。SWOT法を使うのです。SWOT法の通りに発想を行えば、誰でもリアクションが思いつきます。 SWOT法とは何かというと。経営戦略を検討するため、自社を分析するための発想法です。自らの個性に対して、強みと弱みを。自らを取り巻く環境に対して、機会と脅威を再確認する。そうすれば自分がどこで戦うべきで、どこでの戦いから逃れるべきか、独りでに分かるというわけです。 すなわち発想すべきは、「2×2=4」で四種類になります。
「自社」は「ホーム」と、「自社を取り巻く環境」は「アウェイ」と置き換えれば、更に分かりやすくなるはずです。すると強みと弱みは、得意に苦手、といったところでしょうか。 こんなので本当にリアクションが思いつくのか。実際に試してみましょう。
文学少女の例は、環境→個性の順番で。魔剣の例は、個性→環境の順番に考えました。 さて、実際に何度かやってみれば分かると思いますが。タロットカードを使うか、ビジネスにおける分析法を使うか。テーマからアイデアを引き出す、きっかけが違うだけで。SWOT法とは、実はリアクション縛りのアイデアノックです。本質的には何ら変わりありません。 ですからテーマから設定アイデアの発想に、設定からのリアクション発想と。アイデアノックに熟練した皆さんなら、コレクションSSに必要な発想も問題なくできているはずですよね! ならば、なぜSWOT法がリアクションの発想法として機能するのか。 SWOT法とは、環境に対する個性の出し方に関する分析法です。つまり、SWOTから引き出されるのは、環境とキャラとの関係性。まさしくリトマスにリアクション、そのものとなる。だからコレクションSSに使いやすいんですね。 本当は……正直に告白すると。ある日、思いつきで試してみたらコレクションSSに使いやすかったんでラッキー! というだけなんですけどねー。 というわけでリアクションが思いつかないという方も、これでひとつの設定アイデアから、最低でもよっつのリアクションが作れるようになりました。どれか一個を使えば充分ですよね。 以上。アイデアノックの応用による、リアクションの発想法でした。じゃあ次。 |