キャラシーで人物造形(7)




 さて以上の行程によって、キャラクターひとりの詳細な設定ができましたね。1キャラ作れたなら、もう1キャラ作るのも似たようなもの。同じ要領で、二人目のキャラクターを作ってください。
 ただし条件があります。二人目のキャラクターは、一人目と同じクラスにする。つまりは同じクラスだが、違う性格のキャラクターを作るのです。
 どうして、そんなキャラクターを作る必要があるのかというと、《パートナー》として《相棒[バディ]》もしくは《好敵手[ライバル]》になるためです。

 2キャラ作れたなら。互いの欠落と動機を比較してください。性格とは、比較する他者がいることで、より印象が変わってくるものです。
 特に欠落は、自分が持たない、だがアイツは持っている。そうした差異によって強調されます。

 パートナーが互いの欠落・動機を共有できるならば、ふたりの間に《共感》が起こります。すると、パートナーは《相棒》となるでしょう。共感は両者の共通点から発生しやすいので、クラスに関係したものにすれば思きやすいはずです。

《例》
クラス:同じ部活。 → 共感:アイツも本気で優勝を目指している。
クラス:プロの暗殺者 → 共感:なんと見事な腕前だ。

 対して、互いに目指すものを共有できない場合。同じものを目指していても、奪い合いになるならば。互いに反発が起こって、ふたりはライバルとなるはずです。
 ちなみに似た性格でも、クラスを逆の立場に置くと、敵対しやすくなります。

《例》
クラス:同じ部活の、ライバル校。 → 反発:優勝するのは俺のチームの方だ!
クラス:護衛と殺し屋。 → 反発:彼は殺させない!

 以上まででお互いの関係が決まってくると、相手へどのような感情を抱いているか。どのような態度を取っているか。自ずと決まってくると思います。
 最後に二人称、つまりは相手をどう呼んでいるかという名前のかけ方も決めておけば雰囲気が出てくるでしょう。

《例》
おまえ、貴様、あなた、呼び捨て、君

 これでパートナーの完成です。


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