コレクションSSを書こう その4

          テーマからアイデアを出す




 さて「自分が書きたいもの」を数個も見つけたら、それを小説として使うためのテーマに加工しましょう。
 描写とは「何を描くか」だけではありません。モチーフに付随する「どんな?」という印象が命となるもの。
 ゆえにテーマは「どんな何か?」という形になります。形容詞+名詞の、できれば2語以内でシンプルにまとめましょう。

《例》
女の子の可愛さ。
ロボの格好良さ。
四季の美しさ。
魔法の不思議さ。

 すると自然に、原初的な感情に訴えかけるような、力強いテーマとなってくるはずです。逆に、テーマは複雑になればなるほど、理解するのに頭を使わなくてはなりません。理解しようと時間が経てば人間、冷静になってしまうもの。すると感情に訴える力は弱まってしまいます。
 なのでテーマはシンプルに。感情を動かしてこその「感動」ですからね。小難しい理論は小説以外でお願いします。ともかく今回、コレクションSSの場合は、シンプルにやってみましょう。

 テーマからどうやって、実際に使うための設定アイデアを発想するか。アイデアノックをしてください。テーマ縛りで、タロットカード2枚でやれば問題ないでしょう。
 例えばテーマが「女の子の可愛さ」ならば、美少女縛りでアイデアノックを行う。出たカードが「女教皇+隠者」なら、考えられるアイデアは「内気な文学少女」くらいでしょうか。
 アイデアノックを多くこなした方ならば、理解できるはずです。
 もしも理解できない、アイデアノックをやっていないという人がいたなら、ここでアイデアノックまで戻って修業を行ってください。

 以上、これでオリジナルの設定が出来上がりました。あとは二次創作と大して変わらない作業となります。練習のためだけなら、二次創作の設定を使っても構わないんですけどね。むしろ「SS」としては、二次創作の方が本来の姿でしょうし。
 というわけで設定は出来上がりました。残るは描写の要領で設定をワンシーンとしてイメージ、文章化すればストーリーとなります。


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